引越し スタッフの朝は早い

引越し スタッフのアルバイトとして働き始めてもう1年ちょっとになりますけど、肉体的には確かにキツイっすね。荷物を持ち上げて運んで降ろして、という単純作業ですけど、これが一件の引越しにつき何十回となく繰り返されるわけですからね。最初は膝が笑いましたよ。去年の春に応募した大勢のうち、今でも続いているのは僕を含めてほんの数人ですからね。もっともあれから次々新人が入って来てますから、人数的にはまったく問題ないわけです。僕たちみたいに体力に自信ある学生は、家庭教師より引越し屋さんってことになるわけです。

引越しという作業はお客さまの大切な荷物を預かるわけですから、僕たちみたいな学生が荷物を扱って大丈夫なの?と心配してくださる方もいらっしゃいます。でも引越しってアルバイトだけでするわけじゃないですからね。必ず経験豊富なチームリーダーがそれぞれの班を統率します。リーダーと同程度の経験を積んだサブリーダーも同行します。だいたいひとつの班は、お引越しの規模にもよりますけど、ドライバー担当を含めて3人〜6人程度の人員で行動することが多いんです。そのうちまったくの新人はせいぜい1人。多くても2人程度です。高価なタンスやソファーなんて、通路や階段の広い安全な現場状況ならともかく、経験の浅いアルバイトにはなかなか持たせてもらえませんよ。

引越し 屋さんの世界がちょっと他と違っているのは、出世すればするほど仕事が大変になってくるってことですね。新人のうちはうっかり手を滑らせて荷物を落としてもさほど影響の無い、こわれもの以外のダンボール・布団・衣類しか触らせてもらえません。これが引越しの経験を数積んだベテランになると、運搬に技術を要する大型家電やタンス・ソファーなどの高級家具、ピアノなどを受け持つようになります。たとえ運転免許を持っていたとしても、トラックのハンドルを握らせてもらえるようになるには何年も現場を経験しなければなりません。安全な積み込みに関する知識も必要になるし、乱暴な運転は引越し荷物の破損に繋がりますから。

引越し 当日は念のために目覚ましを何個も用意して、前日早めに寝るようにします。もちろん引越しそのものは午前9時からとか、10時からといった常識的時間に始まるんですが、僕たちスタッフは朝の5時半や6時に会社へ集合します。これは会社の担当エリアが結構広範囲にわたるせいでして、遠くのお客さまのお引越しをお手伝いする際にはそれなりに早い時間に集合して出発しないと、9時からお引越しが始められないからです。引越しの現場が会社から近ければ7時集合でかまわないときもありますけど、それでも7時に会社へ集合しようと思ったらアパートを6時には出ないといけませんからね。

引越し 現場がアパート近くの場合は現地集合でかまわないときもあります。それでも僕たちがちゃんと待機しているか、リーダーから「モーニングコール」の確認電話が入るので、のんびり寝ているわけにはいきませんが。引越しの段取りは、お客さまのお宅にうかがって荷物をトラックに積み込み、荷物と共に引越し先の新居に向かい、今度はトラックから荷物を降ろしてお部屋に搬入するという具合です。お引越しが半日で終わればそのまま帰れる日もありますし、もう一件かけもちで参加したり、よそのチームのお引越し現場を手伝いに向かったりすることもあります。