引越し 屋さんの目から見たお引越し

引越し 業者はどの会社も、お引越しの見積もり依頼をくださったお客さまのもとへ先ず営業担当者がお邪魔し、家具や荷物がどの程度の量あるか拝見します。状況に応じ必要量の段ボール箱を用意させていただくのですが、この段ボールは消耗品ですから当然有料です。一枚あたりは安いものですが、一世帯丸ごとの引越しになれば20枚〜30枚以上の段ボールが最低限必要ですから、これはそこそこの金額です。引越し業者によっては「段ボールはサービス」となっているところもあるようですが、実際は引越し代金に含まれているはずです。ただし業者によって「程度の良い中古段ボール」や「自家製段ボール」を使わせていただくことがあって、この場合は本当に無料または割引になることがあります。

引越し 業界も今は過当競争で、どこもいかにしてお客さまを獲得するかに四苦八苦しているのです。当然「品質の良い」引越し業者にはお客さまもつきます。どの業界でも同じでしょう。問題は何をもって「良い引越し品質」とするかです。「段ボール割引」などのサービスもそのひとつでしょうが、引越しにとって最も重要なのは「安全確実に荷物が搬出搬入されること」ではないかと思うのです。段ボールが安くなったり不要家具の廃棄を代行したり荷造り荷解きのお手伝いをしたりといったサービスはあくまで付随的なもので、引越しの基本はやはり「荷扱いの丁寧さ」ではないかと思うのです。社員・アルバイトの教育が行き届いている引越し業者は、料金の高低に関わらずお客さまにご満足いただける自信と誇りを持っています。その上で料金が安い業者が「良い引越し屋さん」ということになるでしょう。

引越しというのは一年を通じいつでも需要のあるイベントですが、特に春と秋に引越しラッシュがあり、この時期は僕たちアルバイトもむちゃくちゃ忙しくなるのです。逆にそれ以外の時期はほとんど引越しも無く、正社員スタッフだけで間に合ってしまい僕らの出番無し、ということもあるわけです。同じアルバイトでも現場経験が豊かでほとんど正社員と変らぬほど引越しに精通している人材であれば、オフシーズンでも変わりなく声がかかります。ということはですね、引越しが混み合う春・秋を避けオフシーズンに引越しをすれば、派遣されるスタッフも歴戦のつわもの揃いということになるわけで、同じ料金でもお客さまの満足度は高くなると言えるのでは?

引越しの現場で荷物を運ぶスタッフの立場から言わせていただくと、近頃の住環境というのはお引越しにとって結構たいへんなのです。高層集合住宅が増えたことはもちろんですが、壁・柱・床・建具などの内装が全般に傷つきやすい品質・仕上げになっているのも引越し屋泣かせです。それに高層集合住宅が増えたわりに、エレベーターや階段の規格が家具類の搬入・搬出に向いていないところがかなりあるのも困ったものです。出入り口の幅や天井の高さも全般に小作りですよね。とても一般の方だけでの引越しは無理でしょう。こうしたことには建設業界より家具業界の方が対応も機敏で、最近製造される家具は引越しの際便利なように、昔より細かくパーツ分解できる仕組みのものが増えているそうです。

引越しについて比較的テクニカルな部分についてお話してきましたけれど、僕らの目から見てもこれは困ったな、という「引越しのトラブル」がいくつかあるので、ちょっとその辺についても言わせてください。